私の爪が最も強い
タイトル、昔のラノベ風に略したら『のがもい』とかになるんだろうなと思います。
こんにちは、最終章です。
今日おうちをでたら雪が降っていました。だからこんなに寒かったのか、と気温と天気について即座に関連付けることが出来ました。私は賢いので。つまり、寒いから雪が降っているのです。
今日は爪を可愛くするために学校をお休みしました。お友達が出席コードを送ってくれたので私は講義に出席しながらネイルサロンに行くことができました。持つべきはやはり友達だと思います。ありがとうございます。
ネイルサロンのお姉さん(しかし同い年だった)の手によって私の爪は赤と黒と金で彩られ、とても強そうになりました。
おめでたい色なのでとてもいいと思います。
折れそうだった右の親指の爪は、補強されたので無敵になりました。私の人差し指と親指の爪がすごい高頻度で折れるので強くなりたいといつも思っています。
受付で同意書を書く時に「今って令和2年ですか?」『3年ですね~』「あっ3年……あっあっ(2の上から無理やり3を書く)」などの頭悪い子をしちゃった身としては、同い年の人が技術を身につけお店で働いているなんて、すごいの一言では終わらせられないくらいすごいことです。
生きる術を持つ人は大人だし、私は早く大人になりたいともいつまでも子どもでいたいとも思いました。
私はそのまま、大人とも言いきれない生きる術であるアルバイトに向かい、せっせとお客さんの来ない店内を見つめていました。
今日のまかないはおうどんで、とてもおいしかったです。赤と黒で出来た器を見て、私の爪と一緒だと嬉しくなりました。
私は右利きなので、スマホを触るのも右手です。親指でスマホの画面を触るので、右手の親指にいちばん可愛いパーツを付けてもらいました。
私の右手の親指が、世界でいちばん可愛いです。
ネイルサロンのお姉さんと私がうんうん悩みながら作ったかわいいかわいい爪に敵う爪などありません。ありませんが次の私はこのかわいいかわいい爪を、次に爪を作ってくれるお姉さんもしくはお兄さんと超えます。
私はその時がとても楽しみです。
バイトからの帰り道に、理想の髪色の人に出会いました。私の視界の集中線の中心はその人になり、大きな文字で『理想』と書かれました。
その人は白い服を身にまとっており、このまま冬に溶けてしまうのでは無いかと思いました。
私も早く冬になりたいです。
おしまい