どう頑張ってもオタク側
こんにちは、最終章です。
かわいい女の子は好きですか。私は好きです。
幼少期からプリキュアにハマり、中学生の頃にガールフレンド(仮)やあんさんぶるガールズ!にハマり、かわいい女の子は正義だと信じながら生きてきました。高校生の頃にはメイド喫茶に通っていました。
かわいいなぁ、かわいいは正義だなぁ
ある時何らかのバグで私がかわいい女の子と働くことになりました。こんなに簡単にこんなものがかわいいの側になれてしまうのだなと失望しました。かわいい女の子は私が一生憧れるものであって、私がなるものでは無いのです。
かわいい女の子にはかわいくいてもらいたいのです。かわいい言葉しか使わない、かわいい思考回路しかもたない、優しくて綺麗で強くてかわいい女の子。それはオタクの私によるかわいい女の子というイメージの押し付けなのですが。
ところが現実のかわいい女の子はオタクが信じたくないことを容易くやってのけます。かわいい女の子はそんなことしないと私がどれだけ思っていてもそんなことはありません。
私はかわいい女の子が好きなので、その事実がすごく嫌でした。ひたすらに苦痛でした。
1年ほどかわいい女の子と共に生きてしまったら、もうかわいい女の子に会いに行きたいと思えなくなってしまいました。私の前ではかわいい女の子はかわいい女の子でいてほしかったです。
私はかわいい女の子という存在を神聖視しすぎていた節があります。かわいい女の子はただの人間なのです。
高校生の時に好きだったメイドさん、あの人は私のことを裏でなんと言っていたのでしょう。友達が渡したものは裏でどうなっていたのでしょう。
それでも、かわいい女の子のつく嘘は甘いのです。だから、嫌いになりきれないのです。
いずれまた私はかわいい女の子を好きになってしまうのでしょう。その時は二次元の女の子でありますように。
おしまい